4 Mar 2016
このブログでも「40代・50代の更年期」という言葉をときどき使っていますが、
そもそも更年期はいつごろのことを指すものなんでしょうか?
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更年期の年齢
更年期というのは、卵巣機能が低下する
40代半ばから50代半ばまでを指します。
卵巣機能的に言えば、
加齢による妊娠力の低下 → 加齢による不妊傾向 → 更年期 → 閉経
という順序になります。
一般的には30代後半から妊娠力の低下が始まって50歳前後で閉経するので、
20年くらいかけて卵巣の機能がおとろえていくんです。
なので、リアルな更年期世代というのは『更年期→閉経』あたりを指すことになります。
それが、個人差はあるものの、だいたい40代半ばから50代半ばということになるんですね。
でも最近は、30代でも更年期のような症状が出る人も増えていますね。
その年代の方は本当の意味での更年期障害ではなく、
プレ更年期の女性ホルモンのリズムが乱れ始めるためにおこる
自律神経の不調ということになります。
エストロゲンの働き
女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンの2種類があります。
そのうち、更年期で重要なのがエストロゲンです。
全身の健康や女性らしさ美しさに大きな影響があるんです。
・妊娠するための体の準備をする
・肌のはりやうるおいを保つ
・髪の毛を健康に保つ
・骨や血管を丈夫に保つ
・悪玉コレステロールや中性脂肪が増えるのを防ぐ
・アルツハイマー病を予防する
美容的な外見から生活習慣病に関することにまで、
エストロゲンには、大きな影響があることがわかりますね。
なのに更年期になると、エストロゲンは分泌が激減してしまうんです。
だから、閉経した女性は骨折やガン、動脈硬化などの生活習慣病が
増える確率が高くなるんです。
そして女性ホルモンを分泌するために脳から指令を出しますが、
更年期になると、卵巣はその指令に対応できなくなってしまうので、
脳からさらに「女性ホルモンを出すように」と指令が送られてくるという
悪循環になって、脳と卵巣は混乱をきたしてしまいます。
実は、ホルモン分泌の指令を出すところは、
自律神経をつかさどっているのと同じ脳の視床下部にあるんです。
だから自律神経のバランスも崩れてしまって、
更年期障害と言われるホットフラッシュやのぼせ、動悸、イライラ、
不安感、不眠、物忘れ、めまいなどの症状が出てくるんですね。
おわりに
私もすでに閉経して6年が経とうとしていますし、
更年期障害の症状を感じることはほぼなくなりました。
でも、だからこそエストロゲンによって守られていた骨や脳機能、
そしてガンや動脈硬化高血圧などの生活習慣病に
これからはかかりやすくなるリスクがあるということを今さらながら実感しています。
そして、更年期の不調を軽減、解消するために努力をすることが
美容的な外見を含め、体全体のアンチエイジングにつながるんだろうなと感じています。
女性の平均寿命を86歳とすると、まだまだ折り返し地点を過ぎたあたりです。
更年期をどう過ごすかで、後半の人生が充実したものになるか
どうかの分かれ目と言えるかもしれませんね^^
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