6 Mar 2016
前回のブログでは更年期における大豆のパワー、特にイソフラボンについて書きました。
更年期の女性ホルモンの力を高めるベストパートナー大豆のチカラの記事>>
最近の研究で、そのイソフラボンが腸内細菌のチカラで
『エクオール』という成分になり、
通常の大豆イソフラボンよりも更に女性ホルモンに近い作用があり、
より一層、更年期の症状などに効果的ということがわかったそうです。
今回は、そのエクオールについて調べてみました。
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エクオールって何?
エクオールは、イソフラボンの一種ダイゼインというものを原料にして
特殊な腸内細菌によってつくられる成分です。
イソフラボン以上に女性ホルモンに近い作用があるため、
更に更年期の症状を緩和する効果がアップ!
ただ、すべての人がエクオールをつくる腸内細菌を持っておらず、
中高年の日本人女性で持っているのは約55%というデータがあります。
ちなみに欧米では20~30%と言われています。
日ごろから大豆、野菜、魚を多く食べている人にエクオール産生者が多いというデータがあるので、
エクオールをつくるための腸内細菌を持っている人が、
和食がメインの日本人に多いのは納得ですね。
特に国立健康・栄養研究所のマウスによる実験では、
大豆とDHAを一緒に摂ることでエクオールの産生が高まることを確認しています。
インターネット上で、尿検査でエクオール産生者かどうかの簡易検査のキットが
販売されているようなので、気になる方はそれを活用するのもいいかもしれませんね。
エクオールの効果
・更年期の症状をやわらげる
・骨密度が減るのを抑えられる
・動脈硬化のリスク改善
・乳がんの予防効果がある
・肌のシミ予防や改善の効果
・加齢による肌のシワやたるみの改善
効能としては、イソフラボンと同じですが、さらに効果が増すという感じでしょうか。
あるデータによると、エクオールをサプリで摂取することで更年期の不定愁訴が改善し、
サプリの摂取をやめてしばらくするとまた体の不調がぶり返す人も出てきたそうです。
おわりに
エクオールをつくる腸内細菌がない方でもイソフラボンによる効果は期待できます。
また、エクオール産生者であったとしても、腸内細菌が減らないように維持するためにも
食事を意識することは大切ですね。
もし、更年期の症状に良いと思って
「大豆製品を積極的に摂っているのになかなか改善されない。」
そういう方は、ひょっとするとエクオールをつくるための腸内細菌がないのかもしれません。
もしもエクオールをつくる腸内細菌がなくても、
エクオールを補給することでも対応できるようです。
最近大塚製薬から、エクオールが含まれている「エクエル」という
サプリメントが発売されたようなので、そちらを摂ってみることで、
普段食べている大豆製品のイソフラボン効果を感じやすくなるかもしれません^^
腸内環境は、日頃の食事の積み重ねで変わってくるものです。
和食を意識することも、一つのポイントと言えるかもしれませんね^^
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