19 Mar 2016
更年期は誰もが通る道というのはわかっていても、その症状は人それぞれに違いますね。
私も自分の中では、相当体が重く疲れがとれず、
「とにかく横になっていたい。」そう思うことが多々ありました。
でも当時は、更年期障害で治療を受けるという知識がなかったのと、
血液検査で健康上は異常がなかったというのもあって
「更年期はいつか終わるもの」と気持ちの上ではやり過ごしながら、
整体やマッサージに行ってその場をしのいでいました。
でも、血液検査で異常がなくても症状のピーク時に
更年期外来のある病院できちんと診察を受けていれば、
「つらかった期間がもっと短くて済んだかも。」
と、今さらですが思います。
もし今不調を感じてるなら、更年期のせいかどうかを
まずは、セルフチェック表で調べてみるのもひとつですね。
簡易更年期指数(SMI)のチェック表はこちらにあります。
よければ一度チェックしてみてください。
なんとなく体調不良は更年期障害?チェックリストで確認!の記事>>
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更年期障害の2大治療法
更年期症状が重くて、日常生活もままならないくらいになったら
そのときは、自分一人で我慢してやり過ごすよりも、
きちんとした治療を受けることをおすすめします。
気になる症状が1つ2つなら、それぞれの検査を受けることで、
病気から来ているかどうかの判断ができるし、異常がなければ安心できるので
先にそちらの検査を受けるのもいいのではと思います。
検査結果で異常がなくても症状がつらいと感じたり、
身体への症状と心の症状などが一緒にあらわれている場合は、
更年期外来のある病院などで診察を受けるほうがいいのではないかと思います。
そして、更年期障害の治療の主だったものには、
「HRT(ホルモン補充療法)」と「漢方」の2つがあります。
「HRT」の治療について
■HRTが効果的な症状
女性の健康とメノポーズを考える会がおこなった300人以上の平均55歳の女性へのアンケートによると
HRTで改善が見られたのは、
2位:うつ気分
3位:頭痛・頭重
4位:性交痛
5位:肩こり
6位:動悸
7位:めまい
8位:フワフワ感
特にホットフラッシュは、ダントツ1位で、半分以上の方が効果を感じたようです。
■HRTの欠点
・乳がん、子宮がん、血栓症などの病気のある人はできない
・長期間使用すると、乳がんのリスクが高まる可能性がある
・不正出血や不快な症状が出る場合がある
閉経前に更年期症状が出てHRTを受けた場合に不正出血がでやすいようです。
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「漢方」の治療について
■漢方が効果的な症状
東京女子医科大学病院の更年期外来を受診した、
閉経後の女性70人を対象に、漢方薬の
当帰芍薬散、加味逍遥散、桂枝茯苓丸の効果を調べた研究で
症状別に効果が見られたのは、
2位:心臓の動悸
3位:イライラする
4位:ゆううつになることが多い
5位:神経質
7位:背中の痛み
8位:興奮しやすい
9位:意欲がわかない
10位:つまらないことにくよくよする
身体にあらわれる症状よりも、心の不調への効果が高いことが見てとれます。
■漢方の欠点
・ホットフラッシュにはHRTの方が即効性がある
・女性ホルモンの減少が直接の原因であらわれる症状には効果があらわれにくい
・薬と体質の相性によって効きにくい場合がある
ホルモンが激減することによる性交痛などにはあまり向かないようですね。
その他の治療法
特に不眠や不安が強く出る場合は、
寝付きを良くするための睡眠導入剤や安定剤が処方されることもあります。
はっきりとした原因がないのに漠然と不安を感じたり、眠れない日が続いたり、
なぜか涙が止まらなくなったり、そんな症状があるときには、
ごく軽い薬を使うだけでかなり楽になることも多いようですよ。
おわりに
更年期障害の2大治療法でも、HRTは激減してしまった女性ホルモンを補い、
漢方は加齢によって崩れた心身のバランス全体を整えるといった感じになるでしょうか。
自分自身がつらいと思っている症状や治療を始めるタイミングによって
どちらが合うのかを選ぶポイントになりそうですね。
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