16 Aug 2015
若いころよりも背が縮んだ気がする。
ほとんど運動なんてしていない。
小魚や乳製品はあまり食べていない。
思い当たるふしはありませんか?
もしも当てはまったら、いつのまにか骨が弱くなっているのかも!
閉経後の女性は、女性ホルモンが一気に減るので、
骨粗鬆症になりやすくなります。
でも、「骨粗鬆症 = 骨折」ではないんです。
実は、骨折していなくても骨が折れやすい状態になっていれば、
それはもう骨粗鬆症と言えます。
まずは、今のあなたの状態はどうなのか、リストでチェックしてみましょう。
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骨粗鬆症のチェックリスト
では、チェックリストをご紹介します。
□ 以前よりせが2cm以上縮んだ。もしくは背中が曲がった。
□ 閉経した。
□ 家族に骨粗鬆症の人がいる。
□ やせている。また極端なダイエットをしたことがある。
□ あまり運動をしない。
□ あまり日に当たらない。またはUV対策は万全。
□ 乳製品や大豆製品などカルシウムの多い食品をあまり食べない。
□ 魚をあまり食べない。
□ アルコールをたくさん飲む。
□ たばこを吸う。
□ ステロイド薬を長期間飲んでいる。
(日経ヘルスプルミエより引用)
いかがだったでしょうか。
特に上から1つめと2つめの項目にチェックがあったら骨粗鬆症の疑いが大。
すぐに病院へ行って受診することがおすすめです。
それ以外の項目でも、複数にチェックが入ったら骨粗鬆症のリスクは高いです。
それから、WHO(世界保健機関)が開発した、
10年後の骨折リスクをチェックする計算ツールのURLをご紹介しますね。
http://www.shef.ac.uk/FRAX/tool.jsp
簡単な質問に答えるだけで手軽に骨粗鬆症のリスクがわかりますよ^^
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骨粗鬆症の怖さ
そもそも骨は、新陳代謝を繰り返してつねに生まれ変わっています。
「壊しては作り、壊しては作り」を繰り返しているんですね。
骨の新陳代謝に大切な働きをしているのが、女性ホルモンのエストロゲンです。
そのエストロゲンは、女性は閉経で急激に減ってしまいます。
そのため「壊しては作り」のバランスがくずれてしまい、
作るスピードが壊すスピードに追いつかなくなるんです。
だから骨粗鬆症は、閉経後の女性に多いんですね。
骨が弱くなっている人の骨折パターンは、
50代以降:手首の骨折
こけた時にとっさに手をついて、手首の骨を折る。
60代後半:背骨や腰の骨がつぶれて骨折
重いものを持ち上げた時などに背骨や腰の骨がつぶれる椎体骨折。
70代以降:太もも付け根の骨折
転んだときに尻もちをついて、大腿部付け根の大腿骨頸部骨折。
骨折すると、日常生活が不便になるだけでなく、椎体骨折は背中や腰が曲がったり、
身長が縮むなど、見た目の変化が大腿骨頸部の骨折がもとで寝たきりになることも多いです。
日経ヘルスプルミエに載っていたデータですが、
骨粗鬆症の女性6459人(55~81歳)を平均で4.2年間追跡調査した結果、
椎体骨折の数が多い人ほど死亡率が高く、背骨が3か所以上骨折している人は、
骨折していない人より4倍も高いというショッキングな結果が!
背中や腰が曲がったり、寝たきりになると、胃や食道の逆流炎や肺炎など、
さまざまな合併症も起こりやすくなるので、結果として死を早めかねないんです。
また骨粗鬆症は、最近ではロコモの大きな原因とも言われていて、
ロコモになると、認知症や要介護生活にもつながることも多いようです。
おわりに
現在日本には、骨粗鬆症の人は1000万人以上いると言われています。
単純に骨折しやすく、骨折すると日常生活が不便というだけでなく、家族や周りの人たちにも
大きな負担をかけることにもつながりますし、死亡のリスクまでも高まるんですね。
欧米では、骨粗鬆症は、死に至る病気という認識が一般的のようです。
何もせずにいると骨はどんどん弱る一方ですが、
50代からでも強くすることは可能なので早めのケアが大切ですね^^
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